銀聯国際がモバイル決済サービス・プラットフォームを開始
2018-03-15


【上海2018年3月15日PR Newswire】銀聯国際(UnionPay International)はこのほど、UnionPay International Mobile Payment Service(以後、UMPSと表記)を発表。中国本土以外の商業銀行、店舗、携帯電話メーカー、第3者決済機関がUMPSのオープンAPIを通して、UnionPayモバイルQuickPassとUnionPay QRコード決済を含む多数のUnionPayモバイル決済ソリューションの利用が可能になった。

銀聯国際(UnionPay International)は、中国本土以外での「UnionPay(銀聯)」アプリの導入拡大を推進しており、同時に、商業銀行および小売業者グループと協力して電子ウォレット事業を行っている。銀聯国際(UnionPay International)の蔡剣波・最高経営責任者(CEO)は「UMPSの開始はUnionPayモバイル決済製品の世界規模での展開に貢献しており、UnionPay(銀聯)カードホルダーに中国内外でスムーズなモバイル決済体験を提供するとともに、中国のモバイル決済サービス、テクノロジー、標準規格の『グローバル化』をさらに促進する」と語った。

▽製品イノベーションからプラットフォーム・イノベーションへ

昨年末開催されたMacau Food Festivalで、150以上のレストランがUnionPay QRコード決済を導入した。香港のColourmixでは、UnionPay(銀聯)カードホルダーはUnionPay QRコードを利用して支払うと特別サービスを受けることができる。中国銀行(シンガポール支店)が発行するUnionPay(銀聯)カードを保有するシンガポールの顧客は「BOC E-wallet」をダウンロードして、UnionPay QRコード決済の利便性を体験できる。これらはUMPSの技術サポートで実現している。

UMPSは世界の決済業界のニーズに応えて銀聯国際(UnionPay International)が開発したもので、多くの利点がある。UnionPay(銀聯)カードホルダーにとって、UMPSを利用した場合、秒単位で取引が完了し、トークン化が採用されているので実際の銀行カード番号は携帯端末に保存されず、モバイル決済の利便性と安全性を実現している。金融機関や店舗にとって、このプラットフォームは、導入が容易となる多様で低コストのモバイル決済ソリューションを提供するものであり、これらのソリューションには、小中規模の小売店向けのハードウエア変更を必要としないQRコード決済サービス、大規模ないしチェーン小売店向けに決済とプロモーションの両方を完備するQRコード・ソリューションが含まれる。

さらに、このプラットフォームはさまざまなモバイル端末メーカー向けに専用設計されたアクセス・ソリューションを提供する。携帯電話メーカーは、UMPSにTSM(Trusted Service Manager)を接続することによって、さまざまなモバイル決済機能を製品に搭載することができる。
UMPSの開始は、技術向上による革新的な事業展開を加速する銀聯国際(UnionPay International)の取り組みを示す好例である。過去数年間で、銀聯国際(UnionPay International)は単独の革新的な製品開発から、中国本土以外の決済業界の向上をサポートするためにプラットフォームベースの革新的な製品の構築へと前進した。銀聯国際(UnionPay International)はこれまでに、多数のプラットフォームを開発し、モバイル決済、決済トークン化、税還付、電子マーケティングなどの機能を提供してきた。これらのプラットフォームには、UMPS、TSP、優計画、クロスボーダーB2Bプラットフォーム、TSMプラットフォーム、HCEクラウド・プラットフォームなどが含まれる。

▽「UnionPay(銀聯)」アプリの導入拡大を推進

「UnionPay(銀聯)」アプリの発表以来、銀聯国際(UnionPay International)はアプリの導入拡大を推進している。現在、UnionPay QRコード決済はアジア太平洋、中央アジア、中東、アフリカの13の国と地域で導入されている。UnionPayモバイルQuickPassは、中国本土以外のシンガポール、オーストラリア、カナダ、ロシアを含む18の国と地域で100万以上のPOS端末で受け付けられている。2017年には、中国本土以外でUnionPayモバイルQuickPassとUnionPay QRコード決済を利用した取引件数、取扱高ともに数十倍になった。

UMPSを使って、銀聯国際(UnionPay International)は今年、Huawei Payを世界市場に発表するが、ロシアは中国本土以外でHuawei Payを導入する最初の国になるとみられる。さらに、UnionPay QRコード決済は今年、タジキスタン、日本、カンボジア、スリナムでも利用可能になる。同時に、銀聯国際(UnionPay International)は香港、ケニア、ネパールの大手金融機関と協力して、「UnionPay(銀聯)」アプリないしは電子ウォレット製品の国際版を共同開発し、世界のカードホルダーが安全かつ便利なUnionPayモバイル決済サービスを利用できるようにする。

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